「痛むなら休ませるべき?」
葛藤する親御さんへ贈る
スポーツ障害の向き合い方
子どもの気持ちを察すると
「休ませること」躊躇してしまう親心
「明日大事な試合があるから出たい」
「休んだらレギュラーを外されてしまうかも…」
痛みを抱えながらも、目を輝かせて練習に向かおうとするお子様の姿を見て、胸を締め付けられる思いをされている親御さんは少なくありません。
「子どもの『頑張りたい』気持ちを尊重したい」という想いと、「これ以上痛みが悪化したらどうしよう」という不安。休ませることが正解だと頭では分かっていても、子どもの情熱や悔しさを察するからこそ、簡単に「休みなさい」と言えない葛藤は非常に自然な親心です。
しかし、成長期のお子様のお身体は大人が思っている以上にデリケートです。
成長期に多く見られる代表的なスポーツ障害
子どもの骨や軟骨はまだ柔らかく、成長の途中段階(骨端線・成長板)にあります。この時期に過度な負担が繰り返されると、大人の怪我とは異なる特有のスポーツ障害を引き起こします。
1. 野球肩・野球肘(野球など)
- 【症状】
ボールを投げる際や投げ終わった後に肩・肘が痛む、腕が振れなくなる。 - 【原因】
投球フォームの乱れや過度な投球数(オーバーユース)により、肩や肘の成長板・軟骨にストレスが集中する。 - 【リスク】
痛みを無理に押して投げ続けると、最悪の場合、骨の変形や剥離骨折を起こし、野球そのものを断念せざるを得なくなるケースもあります。
2. テニス肘・ゴルフ肘(テニス・バドミントンなど)
- 【症状】
ラケットを振る、ボールを打つ瞬間、手首をひねる動作で肘の外側や内側に激痛が走る。 - 【原因】
手首や指を動かす筋肉の付着部(肘周辺)へ繰り返し強い衝撃が加わることで生じる炎症。 - 【リスク】
握力が低下し、日常の文房具を持つ動作やドアノブを回す動作すら苦痛になってしまいます。
1. 野球肩・野球肘(野球など)
- 【症状】
朝起きて最初の一歩目や、踏み込んだ瞬間に足の裏(かかと周辺)に刺すような痛みが走る。 - 【原因】
硬い地面や床でのジャンプ・走躍動作の繰り返しにより、足のアーチを支える足底腱膜が引っ張られて炎症を起こす。 - 【リスク】
かかとを庇って走ることで、膝や腰など他の部位へ二次的な障害が連鎖してしまいます。
当院における「子どもの整形外科疾患」の捉え方
寝屋川整形外科リハビリテーションクリニックでは、お子様のスポーツ障害を単なる「怪我」としてだけではなく、「将来の可能性を守るためのシグナル」として捉えています。
1. 「休む=マイナス」ではなく「身体の使い方を見直すチャンス」
痛みを理由にただ完全安静を命じるだけでは、復帰した際に同じフォーム・同じ身体の使い方で再発してしまいます。休んでいる期間こそ、股関節や背中(胸椎)の柔軟性を高め、肩や足に負担をかけない「正しい身体の使い方」を身につける貴重な期間です。
2. 「早期診断」が復帰までの最短ルート
初期段階で正しく診断し適切なアプローチを行えば、長期離脱を防ぎ、最小限の制限で競技を続けられるケースが多くあります。逆に我慢を重ねて重症化させてしまうと、復帰までに数ヶ月〜半年以上の長い時間を要することになります。
親御様へ:お子様の未来のためにできること
子どもはチームへの責任感や情熱から、限界まで痛みを隠そうとします。
- 「練習後に身体を痛がっていないか」
- 「動きやフォームが以前と変わっていないか」
- 「朝起きたときの動作がぎこちなくないか」
ご家庭でこのような小さなサインに気づかれた際は、一人で抱え込まず、どうぞ当院へご相談ください。
当院では、医師と理学療法士がお子様の「復帰したい」という目標に寄り添い、親御様ともしっかり対話を行いながら、安全かつ最短での競技復帰をチームでサポートいたします。
大好きなスポーツを笑顔で長く続けられるよう、一緒にお子様のお身体を守っていきましょう。

