肘内障(ちゅうないしょう)
肘内障とは
肘内障とは、主に1~5歳のお子さまに多くみられる肘の脱臼の一種です。
腕を急に引っ張られた際に、肘の靱帯(輪状靱帯)から橈骨頭が一時的にずれることで起こります。
転倒や寝返り、遊んでいる最中など、日常生活のちょっとした動作でも発症することがあります。
症状の特徴・進行
主な症状として、突然腕を動かさなくなる、腕をだらんと下げたままにしている、肘を曲げたり手を使ったりすると泣くなどがあります。
腫れや変形はほとんどみられないことが特徴です。
検査・診断方法
当院では、問診や診察を行い、必要に応じてレントゲン検査を実施し、骨折など他の疾患がないかを確認します。
肘内障と診断した場合は、徒手整復(手技による整復)を行います。
整復後は多くのお子さまが数分から30分程度で腕を動かし始め、普段どおりに使えるようになります。
治療後は特別な固定を必要としないことがほとんどですが、再発しやすい時期があるため、お子さまの腕を強く引っ張らないよう注意が必要です。
肘内障は適切な整復により速やかな改善が期待できる疾患です。
急に腕を使わなくなったり、腕を痛がったりする様子がみられた場合は、お早めにご相談ください。
よくある質問
肘内障は何歳くらいの子どもに多いですか?
主に1~5歳のお子さまに多くみられ、特に2~3歳頃が発症しやすいとされています。
肘内障は自然に治りますか?
自然に整復されることもありますが、多くは医療機関で整復を受けることをおすすめします。無理に動かすことは避けてください。
整復は痛いですか?
整復は数秒で終わることが多く、一時的に痛みを感じることがありますが、整復後はすぐに痛みが軽減し、腕を動かせるようになるケースがほとんどです。
レントゲン検査は必要ですか?
転倒や強い外傷があった場合、腫れや変形がある場合などは、骨折との鑑別のためレントゲン検査を行います。
再発することはありますか?
はい。5歳頃までは再発しやすい傾向があります。
お子さまの腕を持って持ち上げたり、強く引っ張ったりしないよう注意しましょう。
保育園や幼稚園にはいつから行けますか?
整復後に普段どおり腕を動かせるようであれば、多くの場合は翌日から通常どおりの生活が可能です。
ただし、腕を強く引っ張る遊びはしばらく控えるようにしてください。
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